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ポートレイト -Portrait- Lyrics by Tetsuya Tanaka

2019

1
あの頃の部屋に 飾ってあった
無数のポスターと 雑誌の写真
あの人を目指し がむしゃらに鳴らす
ギターについた ピックの跡
あの頃の部屋に 置いてあった
CDラジカセ ブラウン管テレビ
セピア色にあせた 写真のように
今もたまに 思い出します
(ch)愚かなほどに 真っ直ぐな思い
時に周りを かえりみずに
ただがむしゃらに またひたすらに
少しずつ夢を たぐり寄せてた
夢を掴んで 二十年が経ち
分かれ道の先を 見つめるとき
あの頃支えてくれた 家族の
姿をそっと 思い出します
2
毎日手を引き 送ってくれた
幼い日々の あの保育園
時にあなたに 泣きついた
行きたくないと 駄々をこねました
思春期になると 素直になれず
優しいあなたに きつく当たりました
何を言うでも なく変わらず
あなたのままで 接してくれました
(ch)無償の愛を 貫けるほど
人は強く できていません
でもあなたは あの頃すでに
貫き通して 守ってくれました
一人で暮らし 始めたある日
あなたからの手紙が 届きました
心配そうな顔が 浮かんできました
そんな日が続いていく そう思っていました
二年目に手紙を 受け取った時
あなたの字が たよりなく泳いでました
それから数年 経った頃に
あなたは 寝たきりに なってしまいました
(ch)きっとあなたは 気付いてたんでしょう
少しずつ変わる 自分自身に
僕のことが 分からなくなっても
あなたに会える時間は 宝物でした
あなたが旅立ち 10数年
あなたの話を 時にしていると
あなたの草履を 見つけました
幼い日の思い出が 蘇りました
3
あなたの車で 出かけるとき
何を話すでもなく わくわくしてました
あなたの横顔 見るたびに
何をするでもなく 安心してました
毎週通った スイミングスクール
その後買ってくれた アメリカンドッグ
今でも食べると その時の事を
思い出し そのたび 笑顔になれるんです
(ch)口数少なく 優しいあなた
いつも家族を 守ってくれました
勝手な僕に あえて厳しく
してくれたのも あなたでした
僕が病気と 聞くとすぐさま
車で迎えに きてくれました
大人になっても 変わらぬ横顔
でも少し 白髪が増えていました
(間奏)
あなたの病気が 分かってから
親子で行った あのスイミングスクール
あの時 交わした 思い出話
幼い頃と変わらぬ 笑顔の写真
(ch)あの頃のように 僕が今度は
あなたを連れて ドライブに行こう
少しだけれど みんなで行けた
一生の思い出に なりました
あなたが使った あの部屋は
あの頃と違って 寒いままです
あなたが遺した 大事なものは
もう少し そのまま 置いておきます
4
あなたの背中を ついて行った
いつもの買い物 駅からすぐの店
あの頃小さかった 僕はあなたの
すぐ近くで ずっとべったりでした
太陽のような あなたがいたから
町を出てからも まっすぐ進めました
ぶつかり合うことも 多かったけど
笑いあえる日々が 待っていました
(ch)何年も何年も 家族を支え
何度も何度も 救われました
結婚式で ふと気付きました
あなたの背中が 小さくなったこと
どれだけ苦労を かけただろう
どれだけわかって くれただろう
未熟な夢追い人を 諭して
支えてくれたのは あなたでした
幼き日々の 頃の思い出
この頃たびたび 話しますね
キラキラした声で 笑い語る
あなたの様子が 嬉しいんです
(Ch)マメなあなたからの 返事が
途絶えることが 想像できません
ありきたりでは あるけれども
これから もっと連絡するからね
5
気付けば 離れて暮らす日々が
あの頃よりも 多くなりました
しばらくぶりに 帰るわが町
ずいぶんと 静かになってしまいました
あの頃の夢を たまに見ます
少し景色は 違うんだけれど
あの頃の家族で 過ごせたから
そのおかげで 僕はここにいられるんです
(ch)
いつになく 苦しい そんな時は
また思い出す こともあるでしょう
何十年が経ち 今度は僕が
語り伝えて いきましょう
(ch)
もう戻らない 知っているんです
もう還らない 分かっているんです
でもたまに あの頃に 甘えたいんです
明日からまた 歩き出すため
6
あの店 この店 閉まっていきます
あの道は ずいぶん 綺麗になっていきます
あの人が 亡くなり あの方は 別の町へ
僕の知っている すがたが消えてゆく
あなたが手を引いて 連れてってくれた
あの道 今度また 歩いてみます
次に帰った時の 楽しみ
あの頃の僕も 駆けてくるでしょう
(ch)
もう戻らない 知っているんです
もう還らない 分かっているんです
でもたまに あの頃に 甘えたいんです
明日からまた一歩 踏み出すため

About “ポートレイト -Portrait-” by Tetsuya Tanaka

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